ナポリの風の吹くイタリアン /広尾 da IVO
かの昔、
食ジャーナリストならぬ・・・
食欲ジャーナリストと名乗りたくなるほど
イタリアンにハマってあちこち数百件通いつめた時期がある。
古くは、父に教えてもらった
六本木族御用達老舗の「アントニオ」、「キャンティ」
大学時代のオシャレデートで行ったのは
イタ飯の走りの頃、西麻布「アルポルト」
アッパーイタリアン「エノテーカ・ピンキオーリ」が
日本初進出で銀座コアへ。
赤坂のTBS下から落合さんが銀座に出て、
カジュアルイタリアン「ラ・ベットラ」。
・・・なのに、なのに、である。
こんなに愛しても!?イザ!という時に、なかなかこれと言って
フィットするお店が少ないのもイタリアンの特徴だと思う。
フレンチほどソースにこだわるわけではなく、
和食のように顕著に料理人の腕と舌と
審美眼が出るわけでなく、
中華のように火力と新鮮な素材だけでもなく、
なんとなく韓国家庭料理のような感じ!?に、
そこそこ家でも外でもまとまる感があるのがイタリアンだ、
と言うのが、3桁以上のお店を食べた実感だった。
しかし、ナポリ出身のイーヴォ・ヴィールジーリオ氏が
オーナーシェフを務めるイタリア料理「da IVO(ダ・イーヴォ)」
ここは、
なんとなくこのお店は「韓国家庭料理」とは違う陽気な
イタリアの空気がいつも流れている。
気張った感はないが、
黒い仮面舞踏会用の仮面(プルチネッラ)を頭にをかぶった
店内のスタッフはイタリア人のように楽しそうに働いている。
ピザ窯を700度に保ち一気に焼き上げるピッツァは、
外側がカリッと、中はモチっとしていて
まるで中目黒の名店「サボイ」のようだ。
なんでも東京には、2000軒以上のイタリアンがあって・・・
中でも恵比寿・代官山・中目黒エリアは激戦区。
このエリアだけでも100店近くが
個性をぶつけ合ってひしめいているらしい。
「ダ イーヴォ」は、そんな激戦区の中心を
恵比寿から広尾方面に横切る明治通り沿いに位置する
独特の存在感を持ち続けるお店。
お店の人に尋ねると、その独特さの存在感のもとは、
オーナーシェフ イーヴォ・ヴィルジーリオ。
イタリア国内の多くの星付きレストランでの修行を経て来日。
その後、日本で料理をはじめ全てに自分の「感性」を発揮し、
自らが愛する「ナポリの空気」を再現しているかららしい?
「イタリア人の味覚でおいしいと思うイタリアンを
楽しんで頂きたい」と言うこの店の料理は、
ナポリを中心とした「イタリアのイタリア料理」。
ナポリと言えば、パスタとピッツァ。
もちろん肉・魚のメインも充実している。
ピッツァ釜は、シェフと親交のあるナポリで1、2を争う釜職人が、
ナポリから材料を持ち込み日本で製作したもの。
ピッツァ釜だけでなく、床のタイル、壁に飾られている絵、
ドアノブ、そして店の看板に至るまで、
ほとんどがナポリから持ち込んだものらしい・・・
だからか?と納得!
お店が妙にハリウッド映画の日本人
(中国人?台湾人?韓国人?それとも香港人?)という
違和感のある・・・「チクハグ」がないんだ。
数回来て、やっとその理由がわかりました。ホッ!
そうそう、なにを隠そうこのお店は、
昨年末8:2でお誕生日会を開いたMCのT編集長に、
何かの会食で連れてきてもらったお店なのですが・・・
さすが!やっぱり審美眼がスルドイのね。
このお店が初めの(これもまたお店にすごくウルサイ)友人も、
「う~ん、ココは使えるね!」と、
携帯に番号を入れていました・・・(笑)
恵比寿あたりでイタリアンが食べたくなったら?
ナポリの風が吹く「da IVO(ダ・イーヴォ)」
ぜひ!行ってみてください。
日本人カスタマイズされていないイタリアンが食せます。
○Ristorante e Pizzeria da IVO
渋谷区広尾1-6-10
03-5793-3121
by K